東北に新設の医学部の構想を選定

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NHK News web.,2014年8月28日 21時44分

東日本大震災の被災地の医師不足を解消しようと、東北に１校新設が予定されている医学部について、文部科学省の有識者会議は、２８日、仙台市の「東北薬科大学」を運営する学校法人の構想を選定することを決めました。

東北地方に新設される予定の医学部を巡っては、宮城県と、仙台市の東北薬科大学を運営する学校法人、それに福島県郡山市の総合南東北病院を運営する財団法人の合わせて３つの機関が、医学部の設置を目指して構想を提出していました。
医学部は、国の基本方針に沿った構想を１校だけ選ぶことになっているため、文部科学省の有識者会議で審査を続けてきました。
その結果、２８日開かれた会議で、東北薬科大学を運営する学校法人が、大学名を「東北医科薬科大学」に変えて設置するとしている医学部の構想を選定することを決めました。
有識者会議の座長を務める学習院大学の遠藤久夫教授は、選定の理由について、石巻市にサテライトセンターを置くなど、地域医療や災害医療に配慮したカリキュラム内容が充実しているほか、教員確保の方策や卒業生が東北地方に残り、医師不足の解消につながる具体的な対策も示しているとして、ほかの構想より高い評価だったと説明しました。
ただ、既存の大学との役割分担などの面では課題があるとして、宮城県をはじめとする東北６県の自治体や、各大学の協力の下で運営協議会を立ち上げることなどを条件としました。
遠藤座長は、「今回新設される医学部は復興の加速化という目的があり、卒業生の地域への定着など高いハードルがあるが、実現に向けて取り組んでもらいたい」と話しました。
「東北医科薬科大学」は、平成２８年度の開設を目指していて、今後は通常の医学部設置の認可審査の手続きが進められることになります。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140828/k10014169931000.html

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