【Hit the Scene 5つ星レビュー訳】


ダウンロードフェスでは毎年、意外なところで素晴らしく驚くべきセットに出会ったりする。今年はVAMPSがそのセットかもしれない。吸血鬼の牙とThe Lost Boysまがいの衣装を纏い、VAMPSはにぎわうPepsi Max Tentのステージに現れた。そして彼等は濃厚で容赦の無いエレクトロ・ロックで私達をしびれさせたのだ。

HYDEは吸血鬼というコセプトに常に忠実で、"who will I eat?"と観客に問いかける(その問に沢山の興奮した女性客が応えるように手を挙げる)。「腹が減った」と続ける彼に対し、観客の誰もが彼等のメニューに載ることを躊躇しなかっただろう。Ville Valoまがいのボーカルからは目、そして耳が離せない。

めまぐるしいストロボ照明に興奮渦巻くギターサウンド。まるでPendulumのようなグラムロックがドライアイス効果から照らし出される。最新アルバムSBRからのナンバーHUNTINGやDEVIL SIDEを観客は絶叫と共に受けとめる。このようなコンセプト色の濃いロックはThe Black Parade以来残念ながら見ることもなくなってしまったが、知的なギタープレイと80sを思わせるロックセットは、恐ろしいぐらいに楽しい。

セットの最後を飾るはずだったSBRは途中で終了してしまい、観客からブーイングが飛び交う中メンバーは残念そうにステージを去って行く。なんとなく納得はいかないが、彼等のステージ後のツイートから見ると(注:ハイドさんの乾杯ツイートですね)それにもVAMPSはめげない。彼等の奥ゆかしい態度と素晴らしいパフォーマンスに、来年こそはメインステージからのラブコールがくるだろう。

http://www.hitthescene.net/2014/06/21/review-download-festival-2014-saturday/

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