■ムビマス2回目鑑賞雑感(ネタバレあり・1回目雑感も含む)

本日2度目のアニマス劇場版を鑑賞して来たので、新たに感じた事を
また綴る事にする。

(あくまでも個人的な感想であるという事をご了承頂きたく存じます)

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●眠り姫(続)
改めて観て気になったのは、律子の存在の有無、そして眠り姫の在り方。
最初から裏で暗躍していたのは貴音である事は事実。
あずさを使って何を成そうとしたかは、本編を楽しみにしたい所(本編はよ)
律子は最初から存在していなかったのか…気になる。
そして美希と春香・千早の戦いで伊織が叫んだ「新しい眠り姫」という
言葉。千早がアイドルに覚醒する事によって、「眠り姫」というまどマギでいう所の「魔女」にあたる要素である事が推測出来た。
1回目の鑑賞では展開に度肝を抜かれていて、話の流れを客観的に観ることが出来なかったので色々分かって楽しかった。

●小鳥さん
プロデューサーと二人で語らうシーン。
「君が選ぶ道」を聴いてから観ると、感じ方がやはり違うなと。
色んな想いをひた隠す小鳥さんは観ていて切なかった。


●やよいの輝き
最初の鑑賞ではあまり印象に残らなかったやよいが、今回の鑑賞では色んな印象を残してくれた。
合宿最初のミーティングはもちろん、アリーナ見学の時の決意の横顔、その後の夕陽を全員で眺める時の亜美真美との間でのウェーブ。
そして、最後プロデューサーを見送る時の一人泣きそうな顔だったり、ED最後のカットのプロデューサーへ飛び込んでいく姿も今回は色々印象的な姿を残してくれた。

●感動のポイント
2回目は視点を変えて、観ていたら涙したポイントが異なった。
1回目の鑑賞があるから改めて気づける部分もあったのだろうと思うが。
やはり今回改めて感動出来たのは合宿総決算の律子を含めた全員でのダンス。絆の強さを感じて良かった。
2つ目は、春香が自分の答えを決めて、志保の反対にも真っ直ぐな目で答えを伝えるシーン、そしてその答えに伊織が春香が決めた事ならと言って、可奈を迎えに行く所。
春香の決意の目に自分でも意外な感動があった。
3つ目はアリーナ見学のシーンで春香が思いの全てを全員に伝えた後に伊織の言った「間違ったっていい、そんなの皆で何とかしてみせるわ」(多少の違いはご愛嬌)というセリフ。
この言葉が勇気を振り絞って全てを語った春香を仲間全員で信じてついていく、だから春香は変わらず春香のまま駆け抜けて欲しいというメッセージと受け取れた。このセリフは2回目にして本当に心に響いた。
そして最後にライブシーン。
1回目の鑑賞では、ライブシーンに至るまでの過程を思い出す様に感動してしまい、ライブシーンの隅々まで観ることが出来なかったので、今回はちゃんと観ようと色んな思いをグッと堪えてライブシーンに臨んだが、M@STER PIECEのイントロの破壊力に早くも心が折れそうになる。
しかし何とか彼女達の表情を観る為に我慢。
美希の「おにぎり波」等のアクションもちゃんと観る事が出来た。
だが、やはり間奏のダンサー達に崩され、最後のサビ前Bメロの千早ソロ、美希ソロでBREAK直前、春香ソロで崩壊した(笑
最後のサビは、また胸いっぱいになってしまい、お察しの結果となった。
1回目よりは内容の充実したライブシーン鑑賞が出来て非常に満足だった。

●2回目総評
1回目に観た内容が風化する前に、2回目を観る事が出来て内容も良く吸収する事が出来たと思う。
感想は記していないがミリオン勢に関しても星梨花の印象が割と今回は強く残ったり、新たな発見も多くあった。
自分の中では、劇場で観るのは今回が最後でも良いと思える満足度だった。
今後の劇場来場者特典の内容にもよるけど(笑

2回目鑑賞の感想はこの辺で。
ありがとうございました。

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下記は1回目の感想となります。
未読の方は是非、お読み下さい。

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(個人的な感想でありますので、内容の多少の相違や意見の違い等はあらかじめご了承頂きたく存じます)

●ミリマス勢について
今回の劇場版において、正直一番動揺した要素が「ミリオンライブアイドル達の出演」だった様に思う。何が動揺したという部分を今詳細に記すと、冗長になってしまう為簡潔に述べると「世代交代の可能性とそれに伴う疑問」である。
結果から言えばそれは杞憂。

それを通り越して、賞賛の拍手を送りたい素晴らしい内容だった。
彼女達に関しては。

●眠り姫
OPについては、格闘ゲームクラスタでもある俺には非常に夢のある始まりだった。それと「Fate of the World」超カッコいい。

眠り姫だけであんなに期待させられるとは思ってもいなかった。
是非ともスピンオフお願いしたい所です。

●伊織の活躍について
今回の劇場版は、伊織が重要な役割を担っていた印象。
観た誰もが思う印象なのではないかなと。そこを踏まえて少し。

全体のリーダーとして抜擢された春香を、自分がリーダーに選ばれなかった
という悔しさを隠す事無く表す伊織、心の中では春香のリーダーとしての資質をサポートする伊織の姿がちゃんと描かれていて非常に良かった。

大雨の日、二手に分かれて自宅に泊める場面で伊織の言っていた台詞で
「春香はあれでいてちゃんと答えを持ってくるわ」(の様な台詞)
この言葉は、伊織の中でもう答えは決まっていて、あとは春香自身の言葉で
どう進んで行くのか言って欲しかったのだと思う。

伊織ばかりではなく、765メンバー全員答えは解っていたんだと俺は思っている。

●美希が表情で見せる感情の動き
美希は今回それ程台詞は多くなかった印象だったが、カメラが美希のみを映す時に見せていた表情はどれも重要な意味が在るように思えた。
それは主に、春香の為に見せていた表情だったと思う。

春香と二人で話すシーンでは、美希が春香の質問に対して「春香じゃないから
解らない」と返している。これも前述の伊織と同じ様に、美希は春香自身に
決めて欲しい、だけどその出した答えを信じている、そう思っていたんじゃ
ないかと思う。
プロデューサーにリーダーとして任命された春香を美希は今回強烈に意識していた、美希がハリウッドで仕事をするというビッグビジネスを獲得したにも関わらず、
リーダーとして任命された春香は、認めたくなくても自分を超える存在なんだと
意識せざるを得なかったんだと思う。

●千早の対応
千早は、言葉少なくも春香への信頼がひしひしと伝わる感じが観ていて
非常に気持ちが良かった。合宿では春香と一緒にランニングに出掛け、
写真という新しい趣味を春香へ充分伝えていた。
そして、悩む春香と二人喫茶店で話すシーン。

ここでの千早の言葉は少し強く、突き放す様に聴こえたが、
これが千早であり、親友である春香には充分な言葉だったのかなと思える。
千早自身も、母親へ手紙を出しアリーナライブへの招待をする等、
前に進む為の努力が見えた事も良かった。

●雪歩の前進
印象的だったのは雪歩のアグレッシブさ。
後輩ダンサー達に積極的に接する姿勢は、今までの雪歩とは違う成長した
姿を見る事が出来て何か心が温かくなった。
新しい環境で、変わろうとしている様子を伺えてよかった。

●脇を固めるあずささんや、真、貴音
要所要所で、物語にエッセンスを加えていたのがこの3人であったと思う。
あずささんが合宿のミーティングでも、ちゃんと矛盾点を指摘した所や、
春香がダンサー組が、ミニライブ後に険悪なムードな所に遭遇してしまった
所で堂々と部屋に入っていく所とか(あの時のあずささんは春香の気持ちを
組んでいたんだと個人的には思っている)

真は、ミーティングで積極的に意見を出してるシーンだったり、雪歩からタオル
を貰うシーン等、春香の苦悩という物語の中核にはあまり関わってこなかった
印象だったが、存在感は放っていたなと思えた。

貴音も同様に、合宿初日の夕飯時にはちゃっかり居たり、真の様に印象に残る位置に居た気がする。

●律子の立ち位置
今回はプロデューサーに「徹する」と言った律子の決意は、やはりプロデューサーの海外研修が大きく関係してると思えた。でも自分がステージに立ちたいという気持ちがあるから徹すると決めたという言葉になったんだと思う。
最後、全員と踊るという演出は、感動した。

●その他の765アイドル達の雑感
個人的には、響、亜美真美、やよいが全体的に出番が少なかった印象。
やよいはミーティングで積極的に発言をするというシーンもあったが、
後は、合宿最終日に響や亜美真美が寂しがって泣いたりするシーンぐらいしか
見せ場が無かった様にも思える。中々この人数で全員をカバーするのは難しい
よなとは思う。

●ミリオン勢の活躍
ミリオンライブの面々が、今回ここまでフィーチャーされるとは思って
いなかったので、正直まず驚いた。矢吹可奈、北沢志保、箱崎星梨花、
七尾百合子、望月杏奈、横山奈緒、佐竹美奈子、この7人は頑張って名前を
覚えようと思わせてくれた。物語は可奈を中心に進んだが志保が個人的には
強烈に印象に残った。

●春香のアンチテーゼとしての志保
志保を双極の関係と言ってしまうと言い過ぎな気はするけど、個人的に
そう感じた。今まで、ここまで否定をするキャラクターが居なかったと思う。
でも志保の否定は、若さから来る否定でもあるのかなという印象もあって、
ただ頭ごなしに春香を責める事を伊織がしっかりと諭しているというシーンは
やはり伊織が今までの経験則から言う重みのある言葉は志保も何時かは
理解出来る日が来るんじゃないかなとは思う。

●可奈の苦悩は、必ずアイドルに立ちはだかる壁
可奈は輝く世界を夢見、春香に憧れてアイドルの世界に飛び込んだ。
現実問題、皆で協調性を高めて頑張っていこうとしていた矢先、自分の
実力不足でその思いは伝わらず、志保に糾弾された。

まだ彼女達はチームでも仲間でもなく同じスクールのライバルである。
可奈は765プロアイドルの様にみんなで一緒に頑張って行こうというスタンス
の彼女達に憧れ、敬い、それを志保達に訴えかけた。だがそれは志保の一言で
脆くも崩れ去り、可奈は自分の殻に閉じこもってしまう事になった。

現実でもアイドル戦国時代と言われる昨今において、この様な劣等感は
必ずしも立ちはだかる壁なのだろうと思う。

●春香の答え
春香が可奈を加えた全員でライブを成功させたいという希望が、志保との
衝突を生み、可奈と連絡を取り続け、ついに可奈と電話での会話をする
事が出来た。その時、可奈が言った「私は、キラキラしてない」という
搾り出した様な声で放った言葉は、今の春香の立場からは救いの言葉を
述べる事が出来なかった筈だ。でも、伝える手段は言葉ばかりではない、
春香は本当に春香らしい答えで、可奈を救う事を決断したなと思った。

「可奈を迎えにいく」

春香は、信念を貫いた。全員でライブを成功させる、その為に何が出来るか
考え抜いた結果は本当に頼もしい答えで、観ていて思わず顔がニヤけてしまった。

可奈を見つけ説得を試みるも、可奈自身の引きこもった事によるストレスの齎した
体重の増加という結果がますます彼女の自信を奪っていた。
可奈を説得する最後のカードに、アリーナの下見。
アリーナの舞台上で、語る春香の言葉は、本当に天海春香という人間の魅力を
皆に再確認させてもらった。

リーダーである前に天海春香なのだ。

春香は今までだって、誰一人見捨てず、一緒に頑張ってきた。
春香が苦悩で折れそうになった時、仲間は春香を見捨てずにずっと応援してきた。
だから春香は、挫けない。後輩だろうと誰だろうときっとそれは変わらないだろう。
そして何度も言うが、765アイドル達は春香がこの答えを持ってくる事を皆解って
いたんじゃないかと思っている。

可奈はその春香の想いを受けて、決意する。
諦めたくないと叫ぶ。
彼女も一歩前に進むことが出来たのだ。
新たな道に進む彼女の今後に期待したいと思った。

●そして迎える、輝きの向こう側へ赴くアイドル達
ついに迎えるアリーナライブの日、数々の苦難を乗り越えてこの日を迎えた
765アイドル達とミリオンライブメンバー達。
ステージで幕が上がるのを待つ、メンバー。
この瞬間を待っていた。
自分はもうこの時点で今までのストレスを開放する、カタルシスが涙と
なって溢れて来そうになっていた。
そして鳴り始まる「M@STER PIECE」
少し震えてしまった。
縦横無尽に動くカメラ、アリーナ全体を映し出す映像に感動する。
涙で少し見逃している部分も多かったが、それは2回目以降にちゃんと観たいと
思う。
この曲が終わった時、本当に自分が成し遂げた訳ではないのに、達成感に似た
感情に包まれた。
上手く言葉には出来ないけど、本当に素晴らしいライブシーンだった。
贅沢を言うのなら、1曲目はジャブで他の曲を何かかけて欲しかった。
でもこれはこれで良かったので文句はない。

●そして旅立つプロデューサー
研修に旅立つプロデューサー、765プロの面々が見送る。
ここのシーンはもうちょっと、色々用意して欲しかったという印象。

●そしてエンディング
ライブシーン以後は正直あまり覚えていない。
エンディング曲も印象に薄く、ライブシーンの圧倒的な演出にやられて
いたのだと思う。
この辺は2回目以降の観賞で補完して行きたい所である。
ただ強烈に印象として残ったのが、律子の新プロジェクト
「真美・やよい・響」の新ユニットのプレゼン。
これは期待せざるを得なかった。
今後の情報に、期待します。

●総評
全体的に素晴らしい映画だったという小並感で大変申し訳ないが、
それ以上に言える事は正直ない。
紛れも無く待ち望んでいたアイドルマスターであった。
そして思う事は、彼女達の活躍をもう少し観ていたい。
これが本音ではあるけど、どうしても終わりは来るのかなとは思うのも事実。
また、この映画を観たあとにSSAのライブを観る事の出来る人は本当に幸せ
だと思う。参戦出来る人は心から楽しんで欲しいと思う。

新しいアイマスのゲーム「ワンフォーオール」は隅々まで楽しむ事は出来ない
かもしれないけど、最大限楽しむ様に努力したいと思う。
まだ1年も経たない新参者のPだけど、もう少しこの765アイドル達を見守りたい
と思えるそんな素敵な愛の詰まった映画だったと思います。
1回観た現状の感想はここまで。
後は2回目、3回目観て改めてどう感じたかは違うかもしれないけど、
それはそれかなと。

思った事をつらつらと書きました。
ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました。

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