makito3

makito · @makito3

18th Nov 2013 from TwitLonger

『KARENT presents スカイライトシアター feat. 初音ミク』
―今宵、音と光が世界を塗り変える。

2013.11.15~2014.01.15まで
大分県別府市ビーコンプラザ敷地内スペース(屋外)で
開催される無料イベント。

360°の巨大ドームシアターに流れる
初音ミクの各楽曲(そしてその映像)についての感想をまとめる。

◆楽曲
1. 神の名前に堕ちる者 / kaoling feat. 初音ミク
2. Asterism / 古墳P feat. 初音ミク
3. 能く在る輪廻と猫の噺 / 骨盤P feat. 初音ミク
4. glow / keeno feat. 初音ミク
5. Light Song / livetune feat. 初音ミク
6. からっぽのまにまに / ピノキオP feat. 初音ミク
7. sunrise / akayaka feat. 初音ミク

◆感想
1. 神の名前に堕ちる者 / kaoling feat. 初音ミク

宇宙の始原、そして惑星の始原のイメージを、大気・水・火、から描いている。
そして、その始原に宿る、分ちがたく結びついた、二つの光(青色、ピンク色)が、
宇宙の始まりを見届ける。

初音ミクと、人間は、DNAのような、二つの螺旋状に結びついた光として、
分ちがたく、存在している。

まだ、初音ミクは、直接描かれない。

2. Asterism / 古墳P feat. 初音ミク

映像がとても良い。

彼方に微かに見えるような、
また、(描かれる)映画のフィルム(のようなもの)に
残像として映り込む、初音ミクを、
まだ、直接把握することはできない。

スクリーンの端に、うっすらと現れる、初音ミクの姿は
星座を前に、後ろ姿で佇んでいる。
その姿も、しっかりと目に焼き付ける前に、
ぼぉっと、浮かんでは消えてしまう。

そのミクの見つめる、星空の向こうには、
私たちのいる地球がある(のかもしれない)。

そのため、私たちが地続きの世界をいくら探し続けても、
ミクには届かない。※こちらも映像で何度も描かれる。

私たちの居る世界に、偶然届いたミクの歌声
(「きっと私に、会いにきて…」や「私を見つけて…」)に、
そして、彼女の(今にも消えそうな)後ろ姿に、
そして、偶然現れた、彼女の残像から、
想像的に世界を媒介するしかないのであろう。

※地元大分県のボカロPである、古墳Pの楽曲とか。


3. 能く在る輪廻と猫の噺 / 骨盤P feat. 初音ミク

これまで、直接描かれなかった、初音ミクが、視聴者らに直視できる形で描かれる。

「昔交わらざる身の上の淡い恋に溺れた烏と兎が居ました」
「叶わない夢なのでしょう?オキノドクサマ」
「いいえ、冷たい旅路の果てに二匹身体を捨てて結ばれたのです」

お囃しのような歌詞と、軽快なリズムが良い。


4. glow / keeno feat. 初音ミク

サビの盛り上がりと、映像が特に良い。

夕暮れをこちらに向けて歩く、ミクの姿は、逆光にてよく見えない。
(これも、Asterismと同様の効果であるだろう。)

ミクのいる世界では、雨は地上から、逆に宙に舞う。
その雨は、私たちの世界に降り注ぐのかもしれない。

雨が降る世界から、雨が立ち昇る世界(ミクのいる世界)を
想像するように、私たちに促す。

※ミクの住まう世界にて、花が開いては、光の粒子となり、消失するように、
 潜在態のなかに、裏返しの世界に生きる、他者を発見することだろう。


5. Light Song / livetune feat. 初音ミク

アップテンポな曲。
星空の表現が多く、360°のフルスクリーンを
使った表現が◎です。

君の影を照らして(Light Song)
君の姿探すの(Light Song)
繋いだ手は解けて(Light Song...)

上記のように、中々印象的な歌詞です。


6. からっぽのまにまに / ピノキオP feat. 初音ミク

複数の世界(を比喩的に表現した灯火)を観測する、初音ミク。
偶然取り出した灯火を、ミクが上から覗くと、
偶然、そこには私たち視聴者が居る。

そして、ミクの後ろには、月が見えている。
異なる世界に属する両者が、偶然、目線が合う瞬間。

しかし、それはミクが歌うように、「終わりなき錯覚」に
過ぎないのかもしれない。

※最後に、ミクが3つの分身に分かれる表現は、
 神の名前に堕ちる者、に繋がっている。

7. sunrise / akayaka feat. 初音ミク

この曲は待ち時間で流されていました。

あまりにも心地よくて、聴きながら、軽く寝ていた。笑
※映像は特になかったので、感想もなし。

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