傍聴メモ
第3回サッカースタジアム検討協議会
2013.8.23, 15:00-17:30@広島商工会議所202

三浦会長の進行がとてもすばらしい。建設的な結論が出るだろうと期待できる。

次第
1)サッカーを通じた地域貢献活動について
2)広島のまちづくりにおけるスタジアムの位置づけについて
3)意見交換(都市の魅力向上、精神的な意味、国際交流、その他)
4)その他

配布資料
・サンフレッチェ広島の地域貢献活動
・広島市Doスポーツ体育指導者招聘事業について
・ひろしま未来チャレンジビジョン(概要版)(広島県)
・世界に誇れる「まち」の実現に向けて(広島市)
・広島市都市計画マスタープラン(改定案)の概要について
・U-20女子ワールドカップ広島開催
・エディオンスタジアムクラスで開催される大会

1)サッカーを通じた地域貢献活動について、は、サンフレッチェはプロチームなので、プロ選手を育成することは当然ながら、なぜ地域貢献活動を重視しているか、そのテーマ・哲学を説明。日本一の育成型クラブを目指すこと。夢と感動を共有すること。サッカーを入り口として豊かな人間形成に寄与していくこと。などが述べられる。大体30分くらい?

Q.広島以外での同様の活動と比較して広島の状況はどうか?
数では関東関西のチームに比べて少ない。
Q.広島での特徴的な活動は?
いまいち明瞭な回答がなかったように思うが、県内(トップス広島)では非常に高い評価を得ている。
他、選手が礼儀正しい。サッカーに触れてスポーツに興味を持ってくれたらよい。

2)広島のまちづくりにおけるスタジアムの位置づけについて
これに先立ち、広島県と広島市のまちづくりの方針確認。
まず、県「ひろしま未来チャレンジビジョン」概要説明。
10年後の展望した県の将来像を描いているものと説明。
基本理念:将来にわたって、「広島に生まれ、育ち、住み、働いて良かった」と心から思える広島県の実現
都市化、平和拠点、観光、などについてピックアップしながら説明。

Q.県のビジョンが見えない。
回答するもまとはずれ。やはり、特徴がないと感じる。
Q.県はスポーツをどう位置づけているのか?
「人づくり」への挑戦という項目の元に、県の強みの1つとして、中四国唯一のプロ野球チーム、プロサッカーチーム、プロオーケストラがあることに言及。これは、人が集まり、定着する環境整備の素地となるものとして認識。
Q.市にはスポーツ進行計画があるが、県にはあるか?
わからないので宿題に。
他、スポーツ資源という表記について、資源利用だけでなく資源活用(育成?)も、との声。

次、市のまちづくりについて、その前に福岡市の事例紹介
「福岡市基本構想」「第9次福岡市基本計画第一次実施計画抜粋 H25.6」
九州の中枢都市として成長、アジアに開かれたまちづくり。
都市像:住みたい、行きたい、働きたい。アジアの交流拠点都市・福岡
国際的都市間競争の激化を認識している。(広島はぼんやりしていると比較検証)
基本計画で、税収アップすることで生活の質向上につながると説明。

次、広島市のまちづくりについて、
市長の、世界に誇れる「まち」の実現に向けて
一度は訪れてみた、生き生きとした営みがある
→活力とにぎわい、ワークライフバランス、平和への思いの共有
福岡は九州とアジアに対して、広島は中(四)国と世界が視野、か。スケールでかい。

次、広島都市計画マスタープラン改定中の案の概要説明(7/25)
やはり都市間競争を意識。第一に平和都市の建設が謳われる。
観光・文化・国際交流の振興による交流人口の拡大と定住人口の確保
文化・スポーツ観光等を含めた観光の振興と都市ブランドの構築
ここらは、「おもてなし、迎え入れる広島」のアイデアがベースにあるか。

都市像:国際平和文化都市、その実現のための、活力、魅力、快適性の3つの視点で都市づくり(まちづくり)目標を設定。
ここが会長が冒頭で述べた、今日の3つのポイントと思われる。
スタジアムは、活力、魅力に貢献するものと思われる。

Q. 交流ということでいうなら、広島出身者等についてはどう考えているのか?
Q.外から見た視点が必要なのでは?
Q.また、そういう検討をするメカニズムはあるのか?
国内外を意識している。とはいうものの、具体的説明はなし。
他、福岡には4万人クラスのスタジアムをつくる計画があるらしい。

ドイツ、スイスなどの事例紹介(番組?20分程度)
都心部ど真ん中の事例は少ないかなかったような…というか、例ででてきたところのほとんどは?LRT(またはSバーンとか?)で輸送しているっぽい。一事例では、LRTで10分程度の移動とか?渋滞は起きている。試合毎に輸送の仕方を変えているところもあり。複合スタジアムの紹介。オフィス、料理教室、ラウンジ。ラウンジは受けているみたい。スタジアム全体での一体感より、仲間内で盛り上がりたい層が一定数いるということ?

委員から、スタジアムは是非都市部(紙屋町、八丁堀、駅周辺)に、という発言あり。会長、西風新都は新しい拠点として整備されているので、いわゆる郊外とはいえないのでは? 会長、場所についての議論は次回以降にしてほしいと議論の拡散をおさえる。

複合スタジアムの機能:国際交流、ビジネス交流、社交場としての機能。
広島では、国際平和文化都市という都市像の実現のために、国際試合の実施が挙げられる。

委員から、複合機能も含めて、比較対象がほしい。
国内の他のスタジアムはどうなっているのか?
サッカーを通じたおもてなしのあり方は?
現状、エディオンスタジアムではどうなっているのか?

行政の「まちづくり計画」という方針にのっかる具体的プログラムとして、スタジアムがどういった意義のあるものかを位置づけようとした会長の進行でした。結論としては、まちづくりにスタジアムは有意義であるというまとめ。しかし、そのつなぎ目の1つが国際試合ということだと、スタジアムの規模の話が出たときに影響ありそう。

うーん。広島市〜県民のおらがスタジアムなのか、国際試合もできるインターナショナルスタジアムなのか。もうちょっと行政的な視点でのスポーツの位置づけを、明確な目標値も含めてあげられるとよいのだろう。

その背景となるのが、『新しい「スポーツ王国広島」』の描き方と思われる。が、これは、以下のように説明されている。

本計画では、「スポーツ・フォア・オール」の理念にのっとり、子どもから高齢者、障害者や健常者、初心者からトップアスリートまで全ての市民が様々なスポーツに関わり、生きがいを感じることのできる明るく活気あふれる平和なまちづくりに取り組むことにより、スポーツや仲間、広島が好きな市民の笑顔であふれる新しい「スポーツ王国広島」を目指します。
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1294990143758/files/toushin-keikaku-zentai.pdf 14p

ここには地域の視点しかないので、もっと広い視野にたった文言がほしいところ。
ただ広げちゃうと、王国ぽくなくなってしまいそうだけど。

Reply · Report Post