(2010年04月20日01:13 のメモ書きより)
【新入社員が1年で財務諸表が読めて、活かせて、財務分析も出来るコレだけの方法】

教育係になったので、以下のスキルアッププログラムを組みました。
新人さんには頑張ってもらいますよ♪ 一年後が楽しみです☆ヽ(´ー`)ノ

<新入社員の前提>
・基本的に文系である。算数は出来るが、数学は得意な分野ではない。でも、嫌いでもない。
・簿記の「ぼ」の字も知らない。「会計」ときくとレジしか思い浮かばない。
・勉強の最初の方では、「借入金なんだから借方じゃないの?」とか言い出す。

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●財務、会計アドバイス・スキーム構築、財務デューデリジェンス、
 事業計画分析・企業価値評価(バリュエーション)スキルの習得について

First stepとしては、
「基礎的な会計知識の習得(財務諸表が読める)」、

Second stepとしては、
「バリュエーションが出来るようになること(財務諸表を活かす)」、

Third stepとしては、
「バリュエーションで用いる事業計画数値の分析が出来る(財務分析が出来る)」
が望ましいです。

⇒企業買収時の適切なスキーム設計や、高度な会計・税務マタ―については、
 会計士・税理士に任せればよいと思いますので、任せた先で
 「何をissueとして話しているか」の概略が把握できれば
 (自分でレビューした際の違和感が無い状態であれば)良いと思います。

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【目標: バリュエーションや財務分析に必要な知見を、この1年で取得しましょう。 】

<業務時間外の勉強について>
1Quarter毎にMilestoneを設けてみましたので、下記スケジュールを参考にして下さい。

1Q:簿記2級合格(6月13日試験)、コーポレート・ファイナンス基礎受講
2Q:企業会計と財務分析∑3級コース受講、簿記1級受講
3Q:エンジニア・管理者のための財務・会計スクール、簿記1級受講
4Q:簿記1級受験(2011年6月)

■First step:
「基礎的な会計知識の習得(財務諸表が読める)」

<所要期間:2か月>
商工会議所主催の簿記2級(商業簿記・工業簿記)を受講・合格する
(申込期間:~4/30(金)、試験日:6/13(日)、合格発表:7/16)
http://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class02.php
⇒本を読むだけでも良いですが、効率的に勉強する上では、
 TACや大原の講義を受講するのも良いと思います。
(期間が若干タイトですが、財務諸表を読む上での基礎体力となりますので、
 集中的に学習戴ければ幸いです)

<所要期間:1年>
商工会議所主催の簿記1級(商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算)を受講する
(合格は不要です)
http://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class01.php
⇒2級よりは高度な会計知識(連結会計)・原価計算の知識(設備投資の経済性計算)の
取得が出来ます。2級に合格したら、下記シグマインベストメントの3級コースと並行して
(又は2級から継続して)受講していただけると幸いです。
1級は合格を目指すというよりも、知識習得の観点で受講すると良いと思います。


■Second step:
「バリュエーションが出来るようになること(財務諸表を活かす)」

<所要期間:1か月>
First stepの簿記2級の勉強に並行して、
通信教育(シグマインベストメント)の「コーポレート・ファイナンス基礎コース」を受講
http://www.sigmabase.co.jp/correspondence/course_top2/cf2.htm
⇒基礎的な財務論(CAPM等)の勉強が出来ます。
4カ月コースですが、内容的には、集中的にやれば1ヶ月で出来ると思います。

<所要期間:4か月>
通信教育(シグマインベストメント)の「企業会計と財務分析∑3級コース」を受講
http://www.sigmabase.co.jp/correspondence/course_top2/kz2.htm
⇒簿記2級の知識とコーポレートファイナンスの理論を把握していれば
上記のコースも難なく受講できると思います。

実務におけるバリュエーションは、
ロジック/サイエンスというよりもアートの領域になるので、
後はOJTで良いとも思います。


■Third step:
「バリュエーションで用いる事業計画数値の分析が出来る(財務分析が出来る)」

<所要期間:3か月>
エンジニア・管理者のための財務・会計スクール
http://kyokai.jp/tuushin/CTIT-kaikei.html
基本的に毎月末日に開講予定です。
(本コースは中小企業診断士第一次試験の「財務・会計」科目でもあります)
バリュエーションの基礎知識も含みつつの内容なので、若干高度になりますが、
消化出来れば、一通りのバリュエーション及び財務分析が出来るようになるかと思います。

これ以上のスキルに関しては、財務デューデリの知見が基礎としてあると良いです。

更には、今後のIFRS対応に向けて、
国際会計基準の勉強や英文(原書)に慣れるのも良いでしょう。

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M&Aにおいては、そのプロセスの理解や法律的素養も必須となります。

■ビジネス法務
経済法の基礎の理解に関しては、下記検定がお勧めです。
会社法、独占禁止法、知的財産法 等が学べます。
http://www.sikaku.gr.jp/bc/kentei_04.html
上級でも、3ヶ月くらいで取れましたので、興味があれば。

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この他に、
●M&Aアドバイザリー
より具体的には「M&A戦略策定支援、対象企業のスクリーニング、交渉支援業務」
さらに、「ビジネスDD(技術分析)、ポストM&Aインテグレーション、組織統合」等にも
広がるけれども、割愛。

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