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17th Apr 2011 from Twitlonger

独経済紙Handelsblatt 2011年4月5日付記事
http://bit.ly/fyDWza

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【ドイツ、電力輸入必要なし】

ドイツは、電力需要をまかなうために、欧州諸国からの電力輸入に頼る必要はない。現在フランスから電力を買っているのは、単に安いからに過ぎない。

連邦環境庁は、8基の原発が暫定的に運転停止しているにもかかわらず、他の欧州諸国から電力を輸入する必要が生じるとはみていない。「ドイツは、フランスやほかの国からの電力輸入に依存していません。完全に国内で需要をまかなえます」と、ドイツ連邦環境庁のエネルギー・環境問題の専門家ハリー・レーマンはドイツ通信社dpaに語った。

レーマンによれば、現在行われている輸入は価格に由来するもので、電力会社が安い電力を調達しているにすぎない。3月半ばの原発停止以来、フランスとチェコの原発からの電力輸入が増えているが、それはドイツの原発の安い電力が少なくなったためだ。「これは、自由化された欧州電力市場では普通のことです」とレーマンは述べる。「おそらく、現在フランスの電力がドイツの予備用発電所の電力よりも安いのです」。

ドイツでは、運転延長が凍結された8基の原発の電力がなくても、十分な予備電力がある。さらに現在、11ギガワットの発電能力をもった天然ガス・石炭発電所が建設中だ。「これらの発電所は、遅くとも2013年ごろに稼動すします。そうなれば、今の輸入の流れは再び逆転するでしょう」。さらに、フランスは、冬には自国の高い需要量のため、夏には原発の冷却水の不足のために、どのみちドイツに電力を供給できなくなる、とレーマンは述べている。

しかしながら、レーマンによれば、「風力発電の電力を北ドイツから南ドイツへ送電するため」、早急に電力網を整備する必要がある。環境計画と持続可能戦略の責任者であるレーマンは、ドイツの消費者は今すぐにでもさまざまな電力の組み合わせを選ぶことができる、と強調している。認証された事業者のエコ電力に切り替えれば、ドイツの電力に占める原発電力の割合を積極的に減らすことにつながる」とレーマンは述べている。

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